▼イタリアワインの白ワイン代表と言えば「ソアーヴェ」!その歴史や特徴とは

ソアーヴェの歴史-バナー

世界各地でワインの生産が行われる時代になっています。どの銘柄でも見た目に大きな差があるわけではありませんが、実際に飲むと味わいは違っているのです。例えばイタリアワインではソアーヴェという銘柄が注目されています。イタリアでも多くのワインが生産されていますが、白ワイン代表と言えばソアーヴェなのです。どのような歴史や特徴があるのかを知ると、ソアーヴェをますます美味しく飲めるようになります。イタリアワインが注目されるようになったのは最近という印象が強いですが、ソアーヴェは古代ローマ時代から存在していた歴史あるワインなのです。

 

古代ローマ時代からイタリアを代表する白ワインとして有名なソアーヴェ

ソアーヴェの歴史

イタリアはワインの生産に適した気候なので、実は国内のあらゆる地域にワイナリー、ワインバレーがあり、ワインが生産されています。その中でも有名なソアーヴェは、水の都ヴェネツィアがあるヴェネト州を代表する銘柄です。

イタリアと言えば古代ローマを思い浮かべる人も多いですが、このソアーヴェは古代ローマの時代から愛され続けてきました。当時は特別な行政区画があり、農業が盛んに行われていたのです。この行政区画はパグスと呼ばれていました。ソアーヴェなどのワインが盛んだったのも、地域の特徴を知れば納得できます。この名称がつけられたのは、古代ローマが崩壊した後のことです。

古代ローマ崩壊によって、ゲルマン民族が大移動を始めることになったわけですが、その流れの中でスヴェーヴィ家という一族がやってきました。スヴェーヴィ家によって街の再興が進んだことにちなんで、ソアーヴェというワイン銘柄が誕生したとされています。

 

ソアーヴェの中でも一味違う「ソアーヴェ クラシコ」とは?

ソアーヴェという銘柄は1種類だけを指しているわけではなく、4つの種類があります。その中でも特に注目を集めているのがソアーヴェ・クラシコです。ソアーヴェは生産地域の限定がなく、地区一帯で生産される全てを含みます。品質もさまざまで、一般的には安ワインという印象です。これに対してソアーヴェ・クラシコは限定された地域で生産されています。ただし明確な定義がないため、品質の高さもはっきりしません。

シトラスのような香りがあるのが特徴ですが、アーモンドの香りを感じることもできます。カルパッチョや白身魚などの料理と合わせると、美味しく飲むことができます。口当たりも良いので、ワインを飲み慣れていない人、イタリアワインに挑戦してみたい人などでも安心して飲めるのです。初めてイタリアワインを選ぼうとして迷ってしまったときは、最初にソアーヴェ・クラシコを試してみると失敗しません。

 

ソアーヴェが生み出される気候や風土

イタリアはワインの生産、ぶどうの栽培に適した地域が多いため、イタリアワインは全国各地で生産されています。しかし、どの地域でも同じワインが生産されるのではなく、地域ごとに違いがあるのです。ソアーヴェであればヴェネト州なのですが、ここには気候や風土が関係しています。

ヴェネト州ではシャルドネ種やピノ・ビアンコ種も栽培されているのですが、主に栽培されているのはガルガーネガ種です。全体的に穏やかな気候になっていて、粘土・石灰などがバランスよく含まれた土壌なので、ワイン生産に適しています。これはソアーヴェが生産される地域全体の特徴ですが、ソアーヴェ・クラシコに関しては斜面を上手に活用できるという特徴があります。多くのぶどうを栽培できる気候なので、うまく組み合わせて新鮮で厚みを持ったワインが作られているのです。スッキリしていながら辛口の味わいなのが魅力だといえます。

 

ソアーヴェの品質ピラミッドは4種類に分かれる

イタリアにおいては、原産地をきちんと表示しなければならない法的規制があります。品質は4種類に分かれていて、最上級のDOCGから始まり、DOC・IGT・VdTというようにランクが下がっていくのです。上位にあるものほど生産地・品質などの厳しい規定を満たしていて、安心して飲むことができるといえます。ソアーヴェは基本的にステンレスタンクで醸造されているのですが、この点は種類と特に関係がありません。品質に影響を与えるのはぶどうの品種や木の樹齢などです。

4種類の分類は、最初からずっと一定したわけではなく、2002年の段階でDOCGに格上げされた銘柄などもあります。初めてイタリアワインを選ぶときは、どれが良いのか分かりにくくて困ってしまうことが多いですが、4種類の品質に注目すると選びやすいです。たとえばDOCGの場合は熟成期間が最低2年以上なので、若すぎるワインが苦手な人にも向いています。

まとめ

ワインと聞いて思い浮かべるのはフランスですが、イタリアワインにも魅力的な銘柄があるのです。代表的な銘柄として、白ワインのソアーヴェが挙げられます。

イタリアワインには4種類の品質分類があり、初心者でも比較的容易に選べるのが特徴です。最初に選んで失敗しにくいのは、ソアーヴェ・クラシコだといえます。ソアーヴェの品質はさまざまですが、ソアーヴェ・クラシコは高めの品質です。

ヴェネト州はワイン生産・ぶどう栽培に適した気候で、美味しいワインが作られています。樹齢を見てみたり、ぶどうの品種を気にしてみたり、ワイン選びの楽しみは多いです。

イタリアを代表するスタイリッシュな白ワイン、それがソアーヴェワインです。ソアーヴェワインをもっと楽しんでみませんか?美味しいソアーヴェをもっとお気軽に!




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