▼イタリアワインがもっと美味しくなる! 「スワリング」の効果と正しい行い方

スワリングで美味しくイタリアワインを飲む

イタリアワインは、何も気にせずに飲んでいても美味しいと思える良質なワインです。ただ、ワインを飲むことに慣れてきたら、より美味しく楽しめる方法を知っておいた方がよいといえます。グラスに注いだ後、すぐに飲んでしまうのではもったいないです。イタリアワインをグラスに注いで少し時間を置くと、酸味やアロマが引き立って飲みやすい状態になります。ワインというのは、密閉されている瓶の中にあるうちは酸化しません。グラスに注いだ瞬間、空気と触れ合って酸化が進んでいきます。その結果、イタリアワインに独特の味わいが生まれるのです。
 

スワリングでワイン本来がもつアロマを引き出す!

ワインを飲み慣れている人を見ていると、ワイングラスをくるくると上手に回転させていることが分かります。この動作はスワリングと呼ばれているのですが、ただ単にワイン通であることを示す動作というわけではありません。素人の目には、どうせ気取っているだけだろうと映ってしまうことが多いですが、実際には重要な意味を持っているのです。そのことが分かると、ワインのプロを見る目が変わります。

とりわけイタリアワインは、しっかりとスワリングを行うことでアロマが引き立ちやすい性質があるワインです。イタリアワインをグラスに注いだ状態のままでは、あまりワインと空気が触れ合うことがありません。品質を維持する上では空気と触れさせない方がよさそうに思えますが、ワインは酸化することでアロマが引き立つ飲み物です。十分に酸化させてアロマを引き出すようにしないと、ワイン本来の味わいが生まれません。
 

半時計周りが正解? スワリングの正しい行い方

スワリングをすることが大切だと分かっても、素人にとってはどのように回転させればよいかが分からないものです。ワイン通のプロがやっているのを見て、とにかく真似をしてみようとするものの、うまくいかないことが少なくありません。実は、基本的なポイントさえ理解していれば決して難しいものではないのです。ワイングラスを反時計回りに回転させることが、とりわけ重要なポイントだといえます。

ただし、反時計回りというのは右利きの人がやる場合です。一般的に右利きの人の方が多いため、反時計回りが基本だとされています。左利きの人の場合は、当然のことながら逆の時計回りにしなければなりません。つまり、回転させる方向によってアロマが引き立ちやすくなるというものではないのです。イタリアワインを楽しむ場には、自分以外にも大勢の人がいます。周りにいる人たちに迷惑をかけないようにするために、向きが決まっているのです。
 

スワリングやってしまいがちなNGマナー

イタリアワインの初心者は、どのようにスワリングをやればよいかが分かっていません。プロがやっていることなのだから自分もやった方がよい、というような安易な気持ちで始めてしまうのです。結果として間違っていなければ問題ないわけですが、たいていはマナーを守ることができず、周囲を不愉快な気持ちにさせてしまいます。心からイタリアワインを堪能するためにも、スワリングのマナーを身につけておくことが大切です。

ポイントになるのは、何のためにスワリングをするのかという点です。美味しく楽しめるようにするのが目的の1つですが、周りの人とともに楽しむ目的もあります。何度も回転させれば美味しくなると思っている人がいますが、それでは決して良質な味になりません。ワイングラスを不必要に回転させ続けている姿は、周りの人に見苦しい印象を与えます。これでは楽しくなるはずの場が、一気に白けてしまいます。
 

初心者におすすめ! スワリングの効果を確かめる方法

スワリングを行う本来の目的は、イタリアワインの熟成具合を確かめることにありました。さらに美味しくするという目的も重要ですが、本当に良質なワインでなければ、そもそも美味しくなる余地がありません。つまり、テイスティングの一環として行われてきたのがスワリングということになります。このように考えてみれば、やみくもにグラスを回転させるのが間違いだということが分かりやすいです。

初心者の場合、どのようにイタリアワインを飲むのが最適なのかが分からず、慣れている人を真似するしかないのが現実です。形だけを真似しても意味はありません。プロがスワリングをしているからといって、同じようにグラスを回転させるだけでは不十分なのです。グラスを回転させたときの効果を知るためには、回転させる前のアロマを把握しておかなければなりません。きちんとアロマを把握し、回転させた後のアロマと比較することが大切です。

まとめ

イタリアワインは非常に奥の深いワインなので、漫然と飲んでいるだけではもったいないです。もちろん、そのまま何も工夫せずに飲んでいても美味しいと感じますが、より美味しくする方法があります。まずはワインに慣れているプロがやっているのを見て、うまく真似してみるのがよいです。最初のうちはスワリングのやり方も分からない状態なので、強く回しすぎてしまったり、逆に回したりなかったりして、せっかくのイタリアワインが美味しく感じられないこともあります。しかし徐々に慣れてきて、心から満足できるイタリアワインに出会えるのです。





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